日曜日は何をするかというと、日曜日は復習の日だ。80ページ分の復習と、それ以前に勉強したことの復習をする。1週間単位でこのやり方を続けていけば、中学受験でも、大学受験でも合格できる。1週間の予定量を5で割ると、平日のスケジュールがものすごくきつくなるという場合には、6で割ってもいい。小学校の土曜日が休みになったのだから、土曜日の午前中を平日1日と考えることもできる。月曜日から土曜日の午前中までを一つのサイクルとし、その6日間にやり残してしまった分を、土曜日の午後にやって、借金を返済する。そして日曜日はやはり復習に充てる。あまり無理なスケジュールを立てるとやる気がしなくなってくるから、6で割って少しゆるめのスケジュールにしておいてもいいだろう。親子で話し合って、まず1週間の目標勉強量と1日あたりの目標勉強量を決めていこう。子供に教えておくべきことは、「1日単位で予定が遅れることがあってもいいよ。でも、1週間単位では予定を遅らせないようにしようね。日曜日には必ず復習をしよう」ということ。土曜日は借金返済日、日曜日は復習日にするという習慣づけが大切だ。
特定教科に問題があっても、担当講師が交替すれば学習環境は変わります。しかし現実問題として「□□先生が不満なので交替させてください」とはいいにくいでしょう。そこで「うちの子は国語が苦手なので国語だけクラスを下げてください」と要望します。「国語だけ上のクラスに編入する」のは無理でも、クラス降格なら拒否される道理はありません。それ以前に親がクラス降格を希望すること自体が異常ですから、常識的な塾であれば「どうされましたか?」と問い合わせがあるはずです。ここでそれとなく真意をにおわせると敏感な職員なら事態を理解してくれるでしょう。学習環境の変え方にはこのようにさまざまな方法がありますから、あせって転塾を決める必要はありません。状況に応じて対策をとってください。ただし、これらを塾が認めるかどうかは別問題で、実際には交渉次第です。しかし塾は保護者が主体的に活用するものですから、これらを要求すること自体に問題はありません。なかでも教室間移籍は意外と実現可能で効果的な方法だと思います。
学校で習ったことのうち、特に数学は世の中でほとんど役に立たないと思われています。それは当たっている部分も多いかもしれません。歴史を見るかぎり、教育は平穏な無風状態の時代なら、伝承的な特徴をもつ徒弟教育で通用したのです。江戸時代であれ、平安時代であれ、それまで先人がしてきたことをそのまましていれば、大した誤りもなく、乗り切れたのです。しかし、世の中が変化に見舞われたときはそうはいきません。たとえば、明治維新のときとか、産業革命の時代には、周囲の情勢に疎い徒弟教育でなく、多くの人が知識を共有できる教育が必要になりました。普通教育がその役割を担っていたといっていいと思います。幕末なら寺子屋や藩校などは、多くの人の共有知識を広めたという点で、その役目を果たしたと思います。国民が最低限、身につけなければならない科学的知識とか技術、計算力、そういったものは、明治、大正、昭和そして平成で様変わりしましたが、国民全体が新しい情勢に対応しながら新知識を吸収し、国民共有のものとして広げて次の時代の基盤とするために普通教育が必要なのです。