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どうして非自発的失業が生じるのか

どうして非自発的失業が生じるのか。ケインズの考えは、有効需要の不足のため資本設備がフル稼働できず、資本設備が遊休しているせい、となります。このような原因で生じる失業をケインズ的失業と呼び、それと対比してマルクス的失業という名で、資本設備不足で生じる失業を指すという用語法があります。でもほんとは、それはマルクス的ではありません。マルクスは資本設備が大きくなるにつれ、労働者を雇うための資本(可変資本)が相対的に小さくなるということを強調したのです。失業解消のためには有効需要を増やせというケインズをフリードマンはきびしく批判します。経済にはどうしても出てくる失業がある。それは自然失業率と呼べる。それまでなくそうと需要を増やしてもインフレを起こすだけだ、と。このことをめぐって、先進資本主義国の経済政策が揺れているのが現在の大きな特徴です。

企業の芸術・文化支援活動がメセナ

日本では企業の芸術・文化支援活動がメセナといわれ、その一環として仝国のあちこちで音楽会や美術展が開催されています。フィランソロピーという言葉も流行語のひとつになりました。こちらは、ギリシャ語の人間愛(愛Philos+人間Anthropos)を語源にしており、企業の社会活動とか、地域社会への貢献と訳されています。財界が音頭をとって発足した「1%クラブ」は300社を超す企業が利益の1%を寄付し、それを社会貢献に役立てる仕組みになっています。こうしたメセナやフィランソロピーも、日本ではまだ歴史が浅いこともあって、欧米諸国からみれば奇妙な姿になっているかもしれませんが、試行錯誤のなかから世界に誇れるようなものもやがて生まれてくるでしょう。幸い、外国人留学生の世話や、身体障害者の技術訓練の支援を続けている企業もあります。そうした地道な活動が広がれば、企業の社会的貢献も本物になります。

求められる石油依存からの脱却

経済をまわすにはエネルギーが必要だが、歴史をひもとけば、人類は木炭から石炭へ、石炭から石油へと、より効率的なものに移行してきた。そして現在、世界経済の原動力となっているのが石油である。石油は少量で大きなエネルギーを生み出すことができる。精製するのもさほどむずかしくなく、液体なので何かと使い勝手がよい。しかも、埋蔵量が豊富なため、最近まではほかのエネルギー源と比較して格段に安かった。しかし、当然ながら、原油は無限にあるわけではない。原油埋蔵量については、「あと20年で枯渇する」とか「まだ50年は採掘可能」といったさまざまな意見があり、はっきりとはしていない。新たな油田の発見や採掘技術の進歩によって、埋蔵量が増える可能性もある。